9月は意外と危険?秋の始まりに多い交通事故の特徴と注意点
はじめに
「夏も終わったし、道路も少し空いてきたかな」と思いがちな9月ですが、実は交通事故の発生件数が高止まりする月でもあります。理由は単純な混雑ではなく、「注意力の落ちやすい季節」だからこそ起こる事故が多いのです。この記事では、9月特有の事故の特徴を解説しつつ、事故を避けるための心構えを紹介します。
1. 夏の疲れが残る“9月ボケ”に注意
夏休み明けの9月は、ドライバーにとっても心身のリズムが乱れやすい時期。特に会社員や学生は、生活リズムの再構築に苦しむこともあり、睡眠不足や疲労による注意散漫が事故につながることがあります。
注意点
• 朝の出発時は5〜10分余裕を持ち、焦らず行動する。
• 夜遅くまでスマホやPCを見ない(睡眠の質を下げない)。
• 体調不良の日は思い切って運転を控える判断も重要。
2. 秋の行楽シーズン開始とドライブ事故の増加
9月後半からは、3連休や秋の行楽シーズンが始まります。山・湖・温泉地などへのドライブが増えることで、普段通らない山道・田舎道での事故が多くなります。
注意点
• カーブの多い道ではスピードを落とす。
• 観光客の歩行や自転車との接触事故に注意。
• レンタカーや運転に不慣れな同乗者の影響にも配慮。
3. 高齢者の事故が増える傾向
秋は比較的過ごしやすいため、高齢者の外出も増加します。また、9月には「敬老の日」がある影響で、高齢者と同乗する機会も増えるかもしれません。判断力や反応速度が低下しがちな高齢者が関与する事故は、時に重大な結果を招きます。
注意点
• 高齢者を乗せる際は、目的地や所要時間を共有しておく。
• 運転を任せるか迷ったら、「無理せず代わる」判断も必要。
• 歩行者としての高齢者にも要注意(横断歩道の途中で立ち止まる等)。
4. 自転車通学・通勤者との接触事故
9月になると、気温が下がり自転車通勤・通学を再開する人が増えます。しかし、ライトを点けずに夕方走行する自転車や、スマホを見ながらの“ながら自転車”との接触が増加します。
注意点
• 車道の左側から追い抜く際は、十分な距離を取る。
• 夕方の運転では、無灯火の自転車に特に注意。
• 狭い道路では「自転車が急に飛び出す」想定で運転。
5. 車両メンテナンスの見落とし
夏に酷使されたエアコンやバッテリー、タイヤの状態を放置していると、9月以降にトラブルが表面化します。こうした車両不調が原因で、故障による追突・急停車事故が起こるケースも少なくありません。
注意点
• オイルやバッテリー、タイヤの空気圧など、9月初旬に一度点検。
• 「最近なんか変だな」と思ったら、早めの整備工場受診を。
• ワイパーの拭き取りもチェックしておくと雨の日も安心。
まとめ
9月は「一見安全そうに見える」からこそ、油断による事故が多くなりやすい時期です。夏の疲れを引きずっていたり、季節の変化に気持ちが追いつかなかったり…そうした“ほんの少しの油断”が事故を引き寄せます。運転前の体調チェック、天気や周囲の状況への気配りを忘れず、安全第一で行動しましょう。
