5月は交通事故が起こりやすい?知られざる生活リズムの落とし穴
新年度が始まり、環境の変化が一段落する5月。気候も穏やかで、外出が気持ちよく感じられる季節です。しかし、そんな5月に「交通事故が増える」というデータがあることをご存知でしょうか?
特に注目されているのが、生活リズムの乱れと事故リスクの関係です。4月に始まった新生活で、心身ともに緊張が続いた人たちが、ゴールデンウィークを境に気が緩み、疲れや眠気を強く感じ始める時期がちょうど5月中旬。自覚がなくても集中力や判断力が鈍っていることが多く、事故につながりやすいのです。
また、睡眠の質も見逃せません。気温が上がり始める5月は、夜間に寝苦しさを感じる日も増え、不眠や浅い眠りにつながりやすいといわれています。これにより、朝の運転時にボーッとした状態になり、信号の見落としや、歩行者の発見の遅れといったヒューマンエラーが起きやすくなります。
通勤・通学ラッシュの時間帯も注意が必要です。5月は自転車で通う人が増え、特に学生や新社会人の動きが不規則なことが多いため、交差点や横断歩道での不意な飛び出しが発生しやすくなります。
では、どのように事故を防ぐべきなのでしょうか?
まずは、自分のコンディションを正しく把握することが大切です。眠気が残っていると感じたら、カフェインを摂る、短時間でも深呼吸するなど、脳を刺激する工夫を。運転前に少しストレッチするだけでも、血流が良くなり集中力が増すという研究もあります。
また、ドライバーの基本ともいえる「安全確認の徹底」もこの時期こそ再確認したいところです。交差点での一時停止、自転車や歩行者への目配り、そして信号の変わり目での無理な加速を避けるといった、地味だけれど大切な行動を習慣化しましょう。
5月は「慣れ」や「油断」が表面化する時期でもあります。だからこそ、あえて初心に戻り、「事故を起こさない・巻き込まれない」ための心がけが、あなた自身や大切な人を守るカギになります。
さわやかな5月を、事故のない、安全で気持ちの良い毎日にするために。今日の運転、改めて気を引き締めてみませんか?