季節の変わり目にご注意!9月に増える交通事故とその予防法

9月は夏から秋へと季節が移り変わる時期です。この季節の変わり目は、気温や天候の変化、生活リズムの再調整などが重なり、交通事故が増加する時期でもあります。特に注意すべき事故のパターンと、私たちにできる予防策について今回は詳しく解説していきます。


1. 急な天候変化によるスリップ事故

9月は台風が多く発生し、急な雨や強風による視界不良、路面の滑りやすさが事故に直結します。特に朝夕の通勤・通学時間帯に激しい雨が降ると、交通量の多さと視界不良が重なって追突やスリップ事故が増えます。

対策ポイント
• 雨が降った直後の路面は特に滑りやすいので、スピードは控えめに。
• ワイパーやタイヤの状態を定期的に点検。
• 台風接近時は「無理に出かけない」判断も重要。



2. 日没時刻の早まりと「薄暮時間帯」の事故

9月になると日没時刻が早まり、18時前後には周囲が暗くなり始めます。この薄暮時間帯(トワイライトタイム)」は、視認性が急激に落ちるにも関わらず、運転者も歩行者も暗さに慣れていないため事故が増える時間帯です。

対策ポイント
• 夕方の運転時はヘッドライトを早めに点灯。
• 歩行者や自転車を早期に見つけるため、スピードを落とす。
• 特に学校周辺・住宅街では細心の注意を。


3. 夏休み明けの通学児童に注意

9月は新学期の始まり。小中学生、高校生が通学を再開し、通学路での事故が増加する傾向にあります。特に夏休みボケが残っている児童・生徒は、注意力が散漫になりやすく、突然の飛び出しなども見られます。

対策ポイント
• 通学時間帯(朝7:30~8:30前後)は速度を控えめに。
• 横断歩道や登下校ルート周辺では一時停止を徹底。
• 子どもが見えたら「止まる」前提で構える。



4. 気温差による体調不良 → 判断力の低下

日中はまだ暑さが残る一方で、朝晩はぐっと冷え込む日もある9月。気温差によって自律神経が乱れ、だるさや眠気、集中力の低下を引き起こすことがあります。こうした体調不良が、運転中の判断ミスやブレーキ遅れを招くのです。

対策ポイント
• 十分な睡眠をとり、体調を整えて運転に臨む。
• 少しでも眠気を感じたら、無理をせず休憩。
• エアコンの使い方を工夫し、冷えすぎ・暑すぎを防ぐ。



5. 朝の露による視界不良とフロントガラスの曇り

気温差が大きくなることで、朝の時間帯にはフロントガラスが曇る、または露で濡れることが多くなります。これにより前方の視界が遮られ、歩行者や信号を見落とす危険があります。

対策ポイント
• 出発前にフロントガラスの曇り取りを忘れずに。
• エアコンの内気・外気設定を調整して曇りを予防。
• 曇ったままの走行は厳禁。視界確保を最優先に。



まとめ

9月は季節的な変化が激しく、体調や周囲の環境も不安定になる月です。こうした変化は交通事故のリスクを高める要因にもなります。一人ひとりが気をつけることで、多くの事故を未然に防ぐことができます。自分自身と周囲の人の安全を守るためにも、「9月のリスク」に合わせた運転を心がけましょう。

 

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