年末の慌ただしさが招く危険 ― 「あと少し」が命取りに
街がイルミネーションで輝き、年末ムードに包まれる12月下旬。仕事納めや大掃除、買い物、帰省などで、気持ちも時間も慌ただしくなる時期です。しかし、そんな“忙しさ”こそが交通事故の引き金になります。
警察庁の統計でも、12月は1年で最も交通事故が増える月の一つ。特に**「焦り」や「疲労」**が原因の事故が目立ちます。仕事終わりに急いで帰宅したり、買い物の渋滞でイライラしてスピードを出してしまったり…。その一瞬の気の緩みが大事故につながるのです。
また、年末は飲み会の多い時期でもあります。忘年会シーズンになると、飲酒運転による事故が急増します。「少しだけだから」「近くだから」――そうした油断は命取りです。飲んだら絶対に運転しない、運転するなら飲まない。この基本を守ることが、何よりの安全対策です。
さらに、夜間の事故も増える傾向にあります。17時を過ぎるとすでに真っ暗で、歩行者や自転車が見えづらくなります。ライトを早めに点灯し、ハイビームとロービームを上手に切り替えましょう。歩行者側も反射材や明るい服を着用することで、事故を防ぐことができます。
年の瀬は「あと少しで休みだ」「あと少しで帰れる」と思うあまり、気が緩みがちです。しかし、ほんの少しの油断が、一年の締めくくりを台無しにしてしまうことも。焦らず、譲り合いの気持ちを持って運転しましょう。






